グレーゾーン神話の崩壊から予想されるオンカジ運営者の波乱
オンラインカジノの運営が逮捕されるという国内初の事件がオンラインカジノ業界に激震を与えているようだな。
今回逮捕されたオンラインカジノは、日本国内で賭け麻雀ができるという触れ込みで運営していたDORA麻雀という賭け麻雀専門のオンラインカジノだ。
「賭け麻雀ってオンラインカジノなの？」という疑問もあるかもしれないが、DORA麻雀はれっきとしたオンラインカジノだ。
DORA麻雀の公式サイトの安全性について書かれたページにも、運営の側から「DORA麻雀はオンラインカジノに分類され、運営するライセンスを取得している」と書かれているから、まあ、間違いなく海外では合法のオンラインカジノだな。
つまり、今回の逮捕は「ライセンスを取得しているオンラインカジノの運営は安全」というオンラインカジノの安全神話に打撃を与えた形になるわけだ。
オンラインカジノの運営は海外だからグレーゾーンといわれている
オンラインカジノの運営は拠点が海外にあるから摘発できないしグレーゾーンだから安全だというのは、オンラインカジノ業界では暗黙の了解としてあったんだよな。
オンラインカジノの運営が海外に拠点を持っているせいで逮捕できない理由としては、「海外の運営には日本の賭博法を適応できなかった」という背景があるね。
これまでは、国内の賭博法が適応されるのは、海外で運営されるオンラインカジノの運営ではなくて、オンラインカジノに国内からアクセスをして賭け事をする日本人ユーザーだけだ、ということに一応はなっていたわけだ。
とはいえ、日本人ユーザーの逮捕に関しては胴元である海外拠点の運営の「賭場」を抑えられないことには検挙することが難しい。
海外の運営を摘発できない以上は日本人プレイヤーも摘発できないんだ、というのがグレーゾーンのおおまかな構造だね。
さらには、海外の運営が「ライセンス」を取得していた場合、その安全性は間違いないし、海外で合法的に運営されているオンラインカジノに対して日本国内からはなおさら手を出せない、という事情もあったんだよね。
この賭博法の「スキマ」を狙った運営の形態が、運営側の逮捕も、日本人プレイヤー側の逮捕もできない仕組みにしていて、グレーゾーンということになっていたのが、これまでのオンラインカジノだったわけだ。
グレーゾーンという逃げ場の崩壊が始まりつつある
今回の「ライセンス持ちの海外オンラインカジノ」の運営の逮捕は、このオンラインカジノのグレーゾーンという逃げ場がいよいよ通用しなくなるということを暗示する事件としては、かなり重要度が高いんじゃないかな。
今回逮捕されたのは、「出入金管理やウェブデザイン作成など各種業務を担当」していたとされる容疑者7名で、彼らは実は厳密には「運営の本丸」ではないんだよね。
彼らはいわゆる運営と日本人プレイヤーの間にある「仲介者」のポジションにあたる存在で、まさに黒と白の間にある「グレーゾーン」の役割を果たしてきた連中だ。
要するに、今回の逮捕劇は「海外オンラインカジノの運営」が逮捕されたのではなくて、実際は「国内のアフィリエイトサイト運営」が逮捕された事件なんだな。
各オンラインカジノの詳細情報が載っているサイト
なんかはこんな逮捕事件があったらたまったもんじゃない。
ただ紹介していただけなのに、まるで斡旋したかのような扱いを受けるかもしれない。
海外の運営が逮捕されたのではなく、国内のアフィリエイト業者が運営側として逮捕されたということの意味は、おそらくは、海外の運営が逮捕されること以上に大きいかもしれないね。
アフィリエイトサイトの運営が今後は「ウェブデザイン」レベルで摘発可能ということになると、もはやグレーゾーンの維持は不可能になるんじゃないかな。
海外の運営からしたら「商売あがったり」という状態になるわけで、日本向けオンラインカジノからは全面撤退するのは時間の問題だろうなあ、ってのが俺の予想だ。